〜色紙の断捨離〜

両親は国語の教師でした。父は中学校、母は小学校に長く勤務し、母は現役時代は短歌、退職してからは俳句作りに熱中し、吟行に行っては句を作って句会に出かけていました。父も母をおくった後は跡を継ぐように句会に出ていました。二人とも言葉遊びが好きで、言葉を紡ぐ事を楽しんでいました。

例えば絵を描くのが好きとか、書が趣味とか、俳句を楽しんだと言う人は、大抵作品を遺しています。それもいっっっぱい😅

両親の作品です。例に漏れず両親もたくさん遺していました。名誉の為に書いておきますが、父はとても整理の良い人でした。それでもこの2倍は遺していましたから…😂😂

以前とりあえずザッと半量にした色紙と短冊ですが、晴れ間の続くこの季節に断捨離に着手しようと広げました😤

大雑把に分類します。姉にも連絡して、残したいモノを精査していきます。

『鐘楼を押し上げ満月昇りけり』

満月が鐘楼(大晦日につく鐘を吊るしておく櫓)と重なる場面を詠んだ句。母が体調崩す前の全盛期の句、力強くて私が勝手に代表作に認定しています。この頃の母の顔が浮かびます。

『林檎むく夫(つま)の本音を計りかね』

今日に限って林檎を剥いてくれる夫に、何か魂胆があるのかな…と思ったと言うクスッと笑える様な情景、私の一番好きな句です。父も母の作ったこの句が好きだった様で、扇面に書いてありました。林檎は秋の季語なので、これも今飾るべきですね。

これも好きな句です。

『娘(こ)に話すパパとのロマン十三夜』

病床で母と沢山話をしたことを思い出します。何と言っても母は父の事が大好きだったので、プロポーズの話も聞きました。今年の秋の終わりにはこれを飾ろっと🤗

『口車乗ってしまいし曼珠沙華』

これは母が気に入って句会に出していました。ホントにそんな事が有ったんでしょうかね(笑)

叔父は絵描きでしたので、叔父の作品も沢山有りました。すすきに満月でしょうか。

こっちは母の句を叔父が描いた色紙。

『結納の招待状 … 秋の宵』…部分読めず💦

『賑わいを一筋それて梅の句碑』

母が亡くなってからは父さひとりで吟行に出掛けては詠んでいた俳句、情景に切なくなります。

父の従姉妹で書家だった荒川二三子の書。私も高校生の頃、二三おばさんの書道教室に3年間通っていました。恐らく145cmくらいの小柄で細身の叔母さんでしたが、書はとても力強く、日展にも畳くらいの大きな書を出品していたと聞いていました。

干支の色紙も出てきた🤗馬年まで待っててね

はぁ〜こんな事やってると終わりません（笑）

ただ、この色紙や短冊の由来を知ってるのは私だけ、思い入れが有るのも私だけです。残すも残さないも誰に遠慮も要らないし、私の好き嫌いで判断したら良いし、数も1割程度まで絞るつもりです。だって壁にかけるって言っても、画廊じゃないので我が家にはそんなに壁が有りませんから😭😭😭

さ、今日はこれで一区切りさせよっと。判断に時間が欲しいモノの断捨離は、この1時間で白黒つけるんでなく、今日は大雑把に絞り込んで、次にまた絞り込んでっと言う風に時間をかけると、自分の中の「大丈夫かなぁ？」の気持ちが納得するみたいです🤗続きは今度姉が来た時に思い出話でもしながらします🤗

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